スタートアップ企業など、革新的な事業に挑戦する企業の場合、オフィスデザインをよりクリエイティブなものに仕上げることは大切です。オフィスデザインが画一的だと、柔軟な発想が生まれづらかったり、チーム内のコミュニケーションが盛り上がりにかけてしまったりすることもあるかもしれませんが、機能的で斬新なデザインであれば、社員のモチベーションも高まります。
この記事では、スタートアップ企業のオフィスデザインの実例を4つ取り上げながら、中小規模のオフィスデザインのおすすめをご紹介します。
目次
1、スタートアップ企業のオフィスデザイン事例4選
1-1「株式会社猿人」様のオフィスデザイン
1-2「株式会社サイバーコンサルタント」様のオフィスデザイン
1-3「株式会社アトラエ」様のオフィスデザイン
1-4「株式会社グッドパッチ」様のオフィスデザイン
2、オフィスのムードを一新!ウォールアートもおすすめ
2-1ウォールアートの意味とメリット
2-2ウォールアートの事例
3、まとめ
100名以上の大規模オフィスとなると、フロア面積が300坪や500坪以上になることも珍しくありません。一方、中小企業の規模であるスタートアップ企業は、社員数が少なく、オフィス面積もそれほど大きくない場合が一般的です。フロア面積が100坪以下というケースもそれなりに多いでしょう。
とはいえ、斬新で機能的なオフィスデザインを施工するためには、必ずしも広大なフロア面積は必要ありません。実際にスタートアップ企業のオフィスデザイン4選を見て、どんな工夫が施されているか見てみましょう。
■1-1「株式会社猿人」様のオフィスデザイン
まずは「株式会社猿人」様のオフィスデザイン事例をご紹介しましょう。こちらのクライアント様は、BtoBマーケティング支援事業を手掛けていらっしゃいます。
まず目を引くのが、フリースペースのデザインです。こちらのフリースペースはエントランスからすぐの場所にあるため、いわば会社の顔的存在のスペースです。全体的に和風のイメージの色合いで統一しています。特徴的なのは天井から釣ってある和傘や瓦屋根・熊手などで、オフィスを訪れる人に圧倒的なインパクトを与えるとともに、スタートアップ企業の勢いを感じさせる造りに仕上げています。
かなり斬新なデザインですが、オフィス家具の色合いが落ち着いているため、自然とリラックスできる空間を演出しています。
こちらはフリースペースを別の角度から見た図です。中央の目立つ位置に「ENJIN」ロゴがあり、会社の存在感を演出しています。
こちらは昭和のレトロな雰囲気を感じさせるミーティングルームです。一見すると和風テイストの食事処にも見えますが、こちらで従業員の方が様々な意見を交わせるようになっています。色とりどりで、どことなく懐かしい広告デザインを見ていると、インスピレーションが湧いてきそうです。革新的な事業を目指すスタートアップ企業にふさわしいユニークなデザインに仕上げました。
さきほどまでの雰囲気とは打って変わって、こちらはスタイリッシュなデザインのワークスペースです。スタッフが働きやすい環境を重視し、機能性に特化したデスクやチェアを島型デスクレイアウトで並べています。また、右奥の入り口に会社のロゴ入り暖簾をかけることで、雰囲気を和らげるような遊び心も演出しています。
こちらはストックスペースです。整理整頓が徹底するように、壁一面のシェルフを使って収納ができるようになっています。作業台を同一スペースにまとめることで、作業効率アップにつながるように工夫しています。
オフィスデザイン事例「株式会社猿人」
■1-2「株式会社サイバーコンサルタント」様のオフィスデザイン
続いてご紹介するのは、インターネット広告代理業務やWebソリューションなどの事業を行う「株式会社サイバーコンサルタント」様のオフィスデザイン事例です。
こちらのオフィスのテーマは「インダストリアル」です。ヴィンテージ感が感じられ、まさにニューヨーク・ブルックリンの雰囲気を感じられそうな空間を演出しています。スタートアップ企業の本場であるアメリカにいるかのようなムードがただよっています。
写真はエントランスにある待合室のデザインですが、重厚感がありながらもカジュアル感が感じられ、訪れる方に大きなインパクトを与えます。
こちらはリフレッシュスペースです。一見するとおしゃれなバー・ダイニングのようなデザインです。石材や濃い木目のデザインが目を引くような造りに仕上げ、さらに天井は、最近人気が高いスケルトンタイプにすることによって解放感が生まれ、社員に気持ちの余裕を与えることができるような雰囲気に仕上げています。
また斜めにライティングレールも走らせてあり、遊び心もあります。
別角度からのリフレッシュスペースです。仕事の緊張感を忘れさせてくれそうなシックなスペースです。
ミーティングスペースです。こちらも無機質なマテリアルを使用することによって、落ち着きのある空間に仕上げ、ミーティング内容に没頭できそうな静かな空間を演出しています。
こちらはワークスペースです。フリーアドレス型のデスクレイアウトなので、様々な社員とのコミュニケーションが促進されます。背面の金網がインダストリアル感やスタイリッシュ感をさらに高めてオシャレ感を演出しています。
オフィスデザイン事例「株式会社サイバーコンサルタント」
■1-3「株式会社アトラエ」様のオフィスデザイン
続いて、求人メディアの企画や運営を行う「株式会社アトラエ」様のオフィスデザイン事例です。
エントランスは極めてシンプルな造りで、清潔感や誠実さを感じさせるデザインに仕上げています。
セミナールームです。機械的で味気のない雰囲気ではなく、カジュアル感を演出することで、リラックスしてセミナーに臨めるようになっています。
ミーティングルームです。これからランチやディナーが始まるかのようなリラックススペースに仕上げています。適度な緊張感を感じられるとともに、壁に掛けてあるインディゴのデザインワークと白を基調とした壁が、リラックスムードを演出しています。
リフレッシュスペースです。余裕のあるソファとスケルトンの天井・広い空間にすることで、社員の憩いの時間をサポートするような雰囲気作りを重視しています。
バーカウンターです。最近はオフィス内におしゃれなバーカウンターを設置する会社も増えてきています。仕事の合間に一息つける空間があると、社員のモチベーションアップにつながります。
ワークスペースです。広い奥行きと白を基調としたデスクや壁にすることで清潔感を演出しています。ポイントカラーのブルーと緑が、どことなく南国感を漂わせて、柔らかい雰囲気に仕上げています。
ワークスペースの一角にあるボックスソファが、社員の距離を縮めるのに役立っています。ふとしたタイミングでアイデアを話し合えるこのようなスペースは、モダンなオフィスの一つの特徴です。
オフィスデザイン事例「株式会社アトラエ」
■1-4「株式会社グッドパッチ」様のオフィスデザイン
最後にご紹介するのは、UIデザインや設計を手掛ける「株式会社グッドパッチ」様のオフィスデザイン事例です。
フリースペースです。空間が広めに取られていて、セミナーやワークショップをすぐに開催できるように工夫しています。家具にはすべてキャスターがついていて、多目的な用途に使えるようになっています。革新的な事業に取り組むことが多いスタートアップ企業では、アイデアやインスピレーションが要となりますが、このような斬新なデザインのオフィスにいると、イマジネーション力が自然と高まりそうな雰囲気を演出しています。
別角度からのフリースペースです。打ち合わせにもパーティーにも接客にも使えるようになっているので、フロア面積を有効利用できるようにしています。サインやロゴも統一感があってスマートで、天井もスケルトン仕様で開放感があるのが魅力です。
オフィスデザイン事例「株式会社グッドパッチ」
ここまで見てきたように、オフィス全体のデザインを工夫することで、社員のモチベーションアップ・コミュニケーションの促進・イマジネーションの誘発などを演出することができます。
ここでもう一つご紹介したい、オフィスデザインのワンポイントがあります。それは「ウォールアート」です。
ウォールアートはワークスペースのデスクレイアウトなど、オフィスの機能的な面とは直接関係がないものですが、導入することで様々なメリットを生み出すことができます。ウォールアートとはどのようなもので、どんな利点があるのかを紹介しましょう。
■2-1ウォールアートの意味とメリット
「ウォールアート」とは、簡単に言えば壁面に描かれたアートです。従来のオフィスと言えば、無機質でシンプルな壁紙や壁材があるだけの空間が一般的でした。しかし最近のオフィスデザインでは、見る人にインパクトを与えるアートを壁面に描くことが人気になっています。
ウォールアートの人気が高まってきている理由としては、以下のような点が挙げられます。
・会社の個性とビジョンを伝えられる
洗練された図柄やキャッチフレーズを壁面に描くことで、会社のコンセプトやビジョンを社員やクライアントに伝えることができます。例えば、躍動感を伝える図柄にしたり、緻密さや繊細なイメージを与えるアートを書くことで、その会社の個性を視覚的に打ち出せます。これによって社員のモチベーションアップや、クライアントの信用構築にもつなげられます。
・職場の雰囲気を柔らかくできる
仕事場とは一見無縁に見えるアートを取り込むことで、オフィス内に遊び心やリラックス感が生まれます。緊張感を適度に残しつつも、肩の力を抜ける雰囲気をウォールアートで醸し出すことで、社内の雰囲気を和ませることができます。
・採用率の向上
企業にとって人材雇用は大きな課題ですが、ウォールアートは求職者のフィーリングを呼び覚ます上で一役買ってくれます。先述のようにウォールアートは会社の個性を伝える役目もあるので、感性の合う人材の採用を間接的にサポートしてくれます。
■2-2ウォールアートの事例
ウォールアートの実際の事例を見てみましょう。ご紹介するのは、ITスタートアップ企業の「株式会社Speee」様です。
エントランスの広大な壁画です。砂漠を飛来するフクロウがモチーフですが、イノベーションに取り組む姿勢を感じられる洗練されたウォールアートです。
会議室のアートです。「『解く』の連続で、より大きな解決を」というキャッチフレーズとともに、うねりの中に都会の風景が垣間見えるアートを施しています。
こちらも会議室です。「解決法はデータに潜む」というフレーズとともに、リンゴが木から落ちているようなアートを描いています。リンゴが落ちるのにヒントを得て、引力を発見したニュートンを思わせるデザインです。
このように、ウォールアートによって会社のコンセプトや個性が見る人に伝わるとともに、社内の人間に視覚的に行動意欲を抱かせることが可能です。ウォールアートはデザイン次第で様々なメッセージを送れるため、オフィスデザインをより魅力あるものにしたい会社にはおすすめです。
「Office Wall Art」について
スタートアップ企業のオフィスデザイン事例を4つご紹介しました。どの会社のデザインも、従来のオフィスにはない自由な発想でデザインを取り入れ、おしゃれ感はもちろん、スタイリッシュでリラックスムードもただようデザインを多く取り入れています。モダンなオフィスは、使う素材に多くのバリエーションを持たせていたり、天井をスケルトンにするなど柔軟なデザインが特徴です。
最近「働き方改革」が日本のさまざま場所で叫ばれていますが、洗練されたオフィスは、社員のモチベーションを高める工夫やコミュニケーションを促進する工夫がされています。ウォールアートなど、オフィスの個性を前面に出す演出も特徴です。
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