プロならあり得ない?オフィスデザインの失敗例

COLUMN
プロならあり得ない?オフィスデザインの失敗例

オフィス移転の失敗例

コストを安く済ませたいという理由で、オフィスの移転や内装などを従業員がデザインする、そんなケースも時々あります。

特に、店舗などのお店と違い、来客が少ないオフィスでは、「デザイン」という概念がまだまだ定着してない場合も多いです。

しかし、やはり空間デザインに対して知識のない人がやると、とんでもない失敗をすることが多々あります。そこで、今回はそんな代表的な失敗例を紹介しましょう。

オフィス家具が入らない!?

移転当日、収納ロッカーや棚、会議用のテーブル、ソファなどの大きなものが、エレベーターや玄関など搬入経路を通らないという失敗です。
「入ると思ったのに…」と言うケースが多いのですが、これはチェック箇所がオフィスのドア幅だけという場合が多いのです。

また、階段や廊下の曲がり角などの途中で引っかかってしまう場合もあります。窓から搬入という手も確かにありますが、これもダメな場合は、もう廃棄するしかありません。
オフィス家具の選定では、搬入や設置についても考えながら選ぶ必要があります。

動線の失敗

次に多い失敗は、動線の設計ミス。
日頃、図面を見慣れていない人がレイアウトをすると、使い勝手の悪い配置になる場合があります。ドアとドアが近いところにあるために、人と人が出会いがしらにぶつかってしまったり、狭くてすれ違うのも大変だといったことが多くなる場合もあります。
また小さな段差が思わぬところにあって、転びやすいという場合もあります。さらに、頻繁に使うコピー機、収納棚などを奥まったところに置いたために、作業効率が悪くなることもあります。

動線設計の悪いオフィスでは、居心地が悪く、「働きやすいオフィス」とは程遠くなるので注意が必要です。

パーテーションのせいで……

パーテーションを上手に使えていない場合もあります。
遮るのはいいのですが、電気のスイッチ、エアコンのスイッチなどまでパーテーションで遮ってしまったばかりに、いちいち手さぐりで照明をつけなくてはならなかったり、熱気が部分的にこもりやすい場所ができてしまうこともあります。

オフィスデザインは、働く人を快適にする場所でなくてはいけません。
作業効率が悪い、ストレスが多くモチベーションが上がりにくい空間は、結果的に会社の経営力ダウンにつながります。

また、近年はIT化が進み、デスクワークが増えたことで、「いかに働きやすい環境か」ということを重視して、オフィスの設計に力を入れる企業も増えつつあります。

多少のコストがかかっても、オフィスデザインの専門家に相談することが、最終的には会社の経営力アップにつながるのです。

プロにオフィスデザインを依頼するメリット

プロにオフィスデザインを依頼するメリットは、「課題解決のためのデザイン設計」が出来ることです。

・業務の効率化や部署の統廃合
・オフィスのIT化
・採用力を高めるオフィスにしたい
・信頼感を高め、ブランディングの一環としたい

など、様々な企業にとっての課題を解決するためには、オフィスデザインの経験やノウハウが必要になる場合が多くあります。

全てを丸投げするのではなくとも、オフィスデザインの専門家によるディレクションやアドバイスを受けながら、「課題を明確にし」、「その課題を解決するためのオフィスデザイン」をしていくことが、成功するための有効な手段の一つであると言えます。