【日経ニューオフィス賞授賞式レポート】フジモト本社ビルが東北ブロックで二つの賞を受賞

インタビュー・レポート

このたび、workkitが設計を担当した「フジモト本社ビル」が、第38回 日経ニューオフィス賞 東北ブロックにおいて、「東北ニューオフィス推進賞」および「東北経済産業局長賞」を受賞いたしました。
2025年9月18日、仙台で開催された授賞式に出席し、その瞬間に立ち会うことができました。本記事では、当日の様子とともに、受賞を通じて得られた学びをお伝えいたします。

”働き方のショーウィンドウ” | フジモト本社ビルに込められた理念

フジモト本社ビル外観
地域に開放可能な食堂

フジモト本社ビルは、秋田県北秋田市に新築された二階建てのオフィスです。
プロジェクトのキーワードは「CREATIVE OFFICE」。

  • 働き方の創造:社員が柔軟に選択できる多様なワークスタイル
  • 企業の未来の創造:主体性を育て、持続的な成長を支える仕組み
  • 地域・業界の未来の創造:地域社会や業界との関わりを広げる交流拠点

を目指して設計されました。

社内外へのブランディング効果を意図してデザインした外観は、
「透過性の高いガラス張りの二階建てのオフィスが田園地帯を貫く主要道沿いに、働き方のショーウィンドウのように立ち上がるその姿は、地域の景観にも大きなインパクトを与えている」
と評されました。
また、社員やその家族が集ったり、関係者との交流が催され、地域の一体感の醸成に寄与している点や新しい活力やつながりをもたらす点も高く評価されました。

代表挨拶に込められた、社員と地域への思い

表彰状を受け取る藤本代表

代表の藤本様は挨拶の中で、かつては「田舎だからやらなくていい」「目立つと嫌われる」といった考え方に縛られていたと振り返りました。
しかし人口減少や企業の廃業が進む秋田だからこそ、社員が主体的に挑戦できる環境を整える必要があると気づき、「働く場所を変えれば、社員の意識も変わる。オフィスを建てることは、社員へのきっかけづくりでもありました」 と、オフィスの新築を決断した真意を語られました。
さらに、「これからも成長できる街になるように、微力ながら貢献してまいりたいと考えております」 と結ばれた姿勢からは、強い信念と未来への責任感が伝わってきました。

授賞式で再認識したオフィスの力

授賞式に参加したworkkitのプロジェクトメンバーと藤本代表

今回の授賞式を通じて改めて実感したのは、オフィスが「仕事をする場」にとどまらないということです。
オフィスは、

  • 地域社会のつながりを育む場
  • 文化や価値を発信する拠点
  • 社員や家族が学び・楽しみ・挑戦する

としての可能性を秘めています。
弊社としても、株式会社フジモト様とともに取り組んだこのプロジェクトを通じて、オフィスが持つ力の大きさを再認識しました。今後も社会の変化に応えながら、より良い未来を支えるオフィスづくりに取り組んでまいります。