おしゃれで機能的な企業オフィスの作り方は?6つの事例を画像付きでご紹介
近年、企業オフィスの移転やリニューアルを機に、おしゃれで機能的なオフィスを実現したいと考える経営者が増えています。
働きやすい環境を整えることで、社員のモチベーションや生産性の向上、優秀な人材の確保など、多くのメリットが期待できるでしょう。
一方で「おしゃれで機能的なオフィスとは具体的にどのようなものか」「実現のために何をすべきか」と悩むケースも少なくありません。
そこで本記事では、おしゃれで機能的な企業オフィスの作り方について、詳しくご紹介します。
具体的な導入事例を画像付きで解説しているため、オフィスの移転やリニューアルを検討中の企業は、ぜひ参考にしてください。
現代の企業オフィスに求められるものとは?
日本で唯一の総務専門誌である「月刊総務」が2023年に実施した「オフィスについての調査」では、現代の企業オフィスの役割について調査結果が公表されています。
月刊総務の調査によるこれからのオフィスに求める役割と割合は、下記のとおりです。
| オフィスの役割 | 割合 |
| 社内コミュニケーションの場 | 89.7% |
| チームで作業をする場 | 78.1% |
| 社風・文化を醸成する場 | 58.0% |
| 教育・OJTの場 | 48.7% |
| 経営理念・ビジョンを浸透させる場 | 40.2% |
今後のオフィスで重視する機能は「コミュニケーションスペース」が76.3%ともっとも多く、次いで「Web会議スペース」が59.4%です。
近年はテレワークを取り入れている企業も多く、約7割が「オフィスとテレワークの融合」を今後の働き方として回答しています。
この結果から、オフィスの役割を「コミュニケーションやチームで作業する場」と考える企業が増加していることがわかるでしょう。(掲載元:月刊総務オンライン)
企業のオフィスをおしゃれにする4つのメリット
企業のオフィスをおしゃれにすることは、企業、社員の双方に多くのメリットをもたらします。
本章では、そのなかでも特に重要度の高い4つのメリットを見ていきましょう。

1.企業ブランディングの強化
企業のオフィスは、企業のブランドイメージを伝える大切な空間です。
おしゃれで機能的なオフィスは、訪れる人や社員に企業の価値観やビジョンを強く印象づけることができます。
また、近年はSNSを利用する人も多く、ステークホルダーがオフィスの様子をSNSで発信してくれるケースも考えられるでしょう。
情報が拡散される効果は、企業の認知度が高まるだけではありません。
消費者によいイメージを与えることでブランディングを強化できることに加え、購買意欲が向上し、企業の利益アップにつながる可能性も考えられます。
2.コミュニケーションの活性化
企業のオフィスにおいて、コミュニケーションを活性化することは、組織の成長に欠かせません。
前述した調査結果からわかるとおり、約9割がオフィスに求める役割として「社内コミュニケーションの場」をあげています。
このことから、コミュニケーションの大切さを実感している企業は多いといえるでしょう。
おしゃれで機能的なオフィスは、自然と社員同士が交流できる環境を生み出します。
たとえば、フリーアドレス制を採用すれば、他部署を含め社員同士が交流しやすい空間となるでしょう。
カフェ風やバーカウンターのような休憩エリアを設ける企業も増えており、偶発的な会話や情報共有を促すことで、新しいアイデアの創出にも役立っています。
コミュニケーションが活性化すると、チームワークが向上し業務効率も向上する可能性が高いです。
これにより社員の満足度を高める効果だけでなく、企業全体のパフォーマンス向上も期待できます。

3.社員のモチベーションアップや生産性の向上
社員のモチベーションアップや生産性の向上には、快適でおしゃれなオフィス環境が大きく影響します。
たとえば、自然光や適切な照明、快適な温度管理が整った空間は、集中力を高める効果が期待できるでしょう。
リラックスできる休憩スペースやコミュニケーションを促すレイアウトは、社員同士の交流を活発にしてチームワークの強化にもつながります。
働く人が心地よさを体感でき、ストレスフリーで集中できるオフィス環境にすることで、結果的に生産性の向上にもつながります。
約8割が「チームで作業する場」を現代オフィスに求めているため、おしゃれで機能的なオフィスにすることは、社員の満足度を高める重要な要素といえるでしょう。
4.採用活動時の優秀な人材の獲得
企業のオフィスは、採用活動においても重要な役割を果たします。
おしゃれで機能性に優れたオフィスは、求職者にとって魅力的に映るため、応募総数の増加や優秀な人材の獲得につながるでしょう。
特に、新卒など若い世代は、仕事内容だけでなく、職場の雰囲気や環境を重視する傾向があるため、求職者の関心を引く工夫が必要です。
近年は、少子高齢化の影響で新たな人材の獲得が難しくなっています。優秀な人材を引きつけるためには、魅力的なオフィス環境が欠かせません。
おしゃれで機能的な企業オフィスにする4つのポイント
続いては、おしゃれで機能的な企業オフィスを実現するためのポイントを4つご紹介します。
各ポイントを意識して、自社オフィスのよりよいイメージ作りに役立ててください。
1.企業イメージを体現する
オフィスの移転やリニューアルを検討している企業は、始めに方向性やコンセプトを明確にすることが大切です。
企業のオフィスは、企業理念やビジョンを体現し、ブランドイメージを明確に伝える重要な役割を担っています。
そのため、おしゃれで機能的なオフィスを作るには、企業のコンセプトに沿った内装やデザインを選ぶことが大切です。
企業カラーを活用した配色は、訪れる人に強い印象を与え、企業のアイデンティティを鮮明に印象づける効果が期待できるでしょう。
また、オフィスの雰囲気は社員の士気にも影響します。ブランド価値を高めるためにも、デザインを工夫することが求められます。
「明るく、清潔な企業というイメージを与えたい」「柔軟な働き方に対応したい」など、方向性やコンセプトに沿ったオフィスデザインを取り入れると、社内外の人に自社のイメージが伝わりやすくなるでしょう。

2.デザイン性と機能性のバランスを意識する
企業のオフィスをおしゃれにする際は、デザイン性と機能性のバランスを考慮することが大切です。
美しいだけでなく、使いやすさや快適さも兼ね備えた空間づくりを意識しましょう。
適切な収納や作業スペースの確保、オフィス機器の配線・動線設計は、社員の業務効率を高めるうえで欠かせません。
照明も「業務に適した明るさがあるか」「目への負担は少ないか」といった配慮が必要です。
また、デザイン面ではカラーや素材に統一感を持たせることで、洗練された印象を与えられます。
調和の取れた空間は、社員の集中力やモチベーションの向上にもつながるでしょう。
3.緑化やアートを取り入れる
企業のオフィスに緑化やアートを取り入れることで、働く環境をより魅力的にする効果が期待できます。
観葉植物は、空間に柔らかさやリラックス効果を与え、社員のメンタルヘルス向上にもよい影響を与えるでしょう。
また、アート作品を飾ると、オフィスの彩りや感性を高めるだけでなく、創造的な雰囲気を演出することができます。
自然と芸術を融合させた空間は、社員の創造性を刺激し、企業文化の形成にもつながるでしょう。

4.社員の意見を尊重する
企業のオフィスづくりでは、社員の意見を積極的に取り入れることも大切です。
おしゃれで機能的なオフィスは、実際に働く社員の使い勝手やニーズを反映させると、満足度や働きやすさの向上につながります。
「チームで気軽にミーティングできるオープンスペースがほしい」「静かな場所で集中して作業できる部屋がほしい」といった意見が多ければ、該当するスペースの設置を検討してみてください。
アンケートやヒアリングを通じて意見を集めることで、多様な視点を取り入れた設計が可能になります。
社員の声を尊重する姿勢は、エンゲージメントの向上や組織全体の活性化を促すでしょう。
スタートアップ企業のオフィスデザイン事例【3選】
「workkit」は、オフィスや商業施設、スクールなど「人が集まる空間」の企画・デザイン・施工を手がける空間デザイン会社です。
本章ではその一例として、スタートアップ企業のオフィスデザイン事例を画像付きで3社ご紹介します。

「株式会社猿人」
BtoBマーケティングの支援事業を手掛けている「株式会社猿人」のオフィスは、企業のオフィスづくりにおいて「遊び心」と「働きやすさ」を両立させたデザインが特徴です。
フリースペースは和風をイメージした色合いで統一していることに加え、中央に「ENJIN」のロゴを大きく配置し、ブランドの存在感を際立たせています。

ミーティングルームは、和の趣を感じる食事処のような雰囲気に仕上げ、革新的な事業を目指すスタートアップ企業らしい個性を演出しました。

一方で、ワークスペースは動線や収納に工夫を凝らし、社員が快適かつ効率的に働ける環境を整えています。
オフィスデザイン事例:「株式会社猿人」

「株式会社サイバーコンサルタント」
インターネット広告代理業務、Webソリューションなどを手掛ける「株式会社サイバーコンサルタント」は、インダストリアルな世界観が際立つオフィスデザインを導入しました。
濃い木目、石材、モルタル、金網といった無機質な素材を組み合わせで、洗練された雰囲気を演出しています。

リフレッシュスペースの天井をスケルトン構造にして圧迫感を解消し、広がりのある空間を実現しています。
中央に配置された印象的なカウンターは、おしゃれなバーやダイニングのようなデザインで、社員が自然と集まり交流できる場です。

ワークスペースはフリーアドレス型のデスクレイアウトを採用し、社員同士のコミュニケーションを促進するつくりとなっています。
背面の金網がインダストリアルかつスタイリッシュな印象をさらに高め、洗練されたおしゃれ感を演出した空間といえるでしょう。
オフィスデザイン事例:「株式会社サイバーコンサルタント」

「株式会社アトラエ」
求人メディアの企画・運営をおこなう「株式会社アトラエ」のオフィスは、清潔感や誠実さを感じさせるデザインです。
リフレッシュスペースには、スケルトンの天井やゆとりあるソファ配置を採用し、広々とした空間を演出しています。
バーカウンターも設置し、仕事の合間にリラックスできる憩いの場を設けているのも特徴です。

ワークスペースは白を基調とし、広い奥行きを確保しています。
ボックスソファを一角に設け、作業効率の向上と社員のエンゲージメントアップを図った空間です。

また、セミナールームは機械的で味気ない雰囲気を避け、カジュアルでリラックスできる空間づくりを意識して設計しました。
オフィスデザイン事例:「株式会社アトラエ」
大手企業のおしゃれなオフィスの導入事例【3選】
「workkit」では、スタートアップ企業以外にも、さまざまなオフィスデザインを手掛けています。
続いては、大手企業のおしゃれなオフィスの導入事例を、画像付きで3社ご紹介します。

「株式会社NTTデータ先端技術」
「株式会社NTTデータ先端技術」のオフィスデザインは、先端技術企業らしい先進性と快適性を両立させています。

明るく開放的な空間づくりを意識し、フリーアドレス席や多様なコミュニケーションスペースを設けました。
また、社員の集中力を高めるために、個別の集中スペースや適度な仕切りを配置し、働きやすい環境を実現しています。

さらに、環境に配慮して自然光を取り入れつつ、照明や内装にもこだわり、心地よいオフィス空間に仕上げました。
多様な働き方に応える構成で、社員のモチベーション向上と企業のイメージアップにつなげているオフィスデザインです。
オフィスデザイン事例:「株式会社NTTデータ先端技術」

「株式会社バンダイナムコセブンズ」
「株式会社バンダイナムコセブンズ」のオフィスは、クリエイティブな発想を促す空間デザインが特徴です。
オフィスラウンジは従来のオフィスらしさを抑え、BGMやアロマの香りなどを取り入れているため、リラックスした雰囲気のなかで働けます。
フリーアドレス制ながらも集中して作業できる快適なワークステーションを配置し、機能性も確保しています。

打ち合わせや毎月の勉強会、イベントの開催など、多様な用途に対応できる点もポイントです。

また、フリースペースやコミュニケーションエリアが自然に区切られ、社員同士の交流が生まれやすい設計になっています。
遊び心のある色彩やオフィス家具が活気ある雰囲気を演出し、社員のモチベーション向上と企業ブランドのイメージアップに貢献するつくりが特徴です。
オフィスデザイン事例:「株式会社バンダイナムコセブンズ」

「オープングループ株式会社」
「オープングループ株式会社」のオフィスは、働きやすさと先進的なデザインを両立させた空間が特徴です。
明るい色調と開放的なレイアウトに加え、木の質感や柔らかな形状の家具を取り入れ、自然と人が集まる温かみのある空間を演出しています。
ひな壇席、ファミレス席、ソファエリアなど、多用途に使用できるスペースを配置し、社員同士が気軽にコミュニケーションを取れるように工夫している点もポイントです。

また、自然素材を活かした内装に、本物のグリーンを取り入れることで、「木がたくましく伸びやかに成長」するイメージと「会社の成長」をリンクさせています。

居心地のよさと機能性を兼ね備えた、魅力的なオフィスデザインの一例です。
オフィスデザイン事例:「オープングループ株式会社」
まとめ
近年、オフィスは単なる作業場所ではなく、コミュニケーションやチームワークを育む場としての役割が重視されています。
おしゃれで機能的なオフィスは、企業のブランド力向上や社員のモチベーションアップなど、多くのメリットをもたらすでしょう。
ただし、快適なオフィスの定義は企業ごとに異なるため、まずは自社の方向性やコンセプトを明確にし、それに沿った空間づくりを行うことが大切です。
「workkit」は、オフィスデザインの企画から設計、施工までを一貫してサポート可能です。
これまで培ってきた豊富な実績をもとに、企業の成長を後押しするデザインを提案しています。
オフィスデザインの実績も豊富にありますので、オフィスの移転やリニューアルを検討中の企業は、ぜひworkkitへお問い合わせください。