事業部移転を機会に働き方をカイゼンし、コミュニケーションを深めアイデアを喚起しようというコンセプトでスタートした移転プロジェクト。WORK KITではオフィスデザインや企画業務に参加させていただきました。
意識の変化や効率化を目的として、プロジェクト毎に座席配置を変えたり、各ミーティングの形態や集中・参考書籍の閲覧など、目的に合わせて場所を選択できるゾーニングやオフィスレイアウトを提案。社内のメンバーにとって知の発信となるようなイノベーションルームをワークスペースの中央に配置し、どの席からでも集まりやすく、日常業務と少し離れたようなデザインや仕掛けを取り入れた事で新たな発想を誘発するような場所が生まれ、オフィス全体としての効率化やコミュニケーション、知的創造の出来るバランスのとれた働く場ができました。
CLIENT | 株式会社NTTデータMSE Yokohama Office |
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BUSINESS | Iotサービス事業、プロダクトサービス事業、オートモーティブビジネス事業 |
AREA | 神奈川県横浜市 |
FLOOR | 600坪 |
STAFF | 275名 |
PURPOSE | オフィス移転 |
PERIOD | 4ヶ月 |
SERVICE | 企画・設計デザイン、インテリアディレクション、工事入札、家具販売 |
PM | 佐藤 誠吾 / 赤井 陽子 |
ARTIST | OVERALLs |
STYLING | Madoka Sakano |
モノ、人、プロセス、データをつなぐ、IoTサービス事業の試作開発として設けられた場。コンテナの壁面にはOVER ALLs所属アーティストの山本勇気氏が担当し、イノベーションルームのオーナーという設定で電話機を発明したグラハム・ベルを描きました。時代は変わりスマートホンが主流となった今、ここを利用するメンバーには「スマートホンを使った新たなサービスを発明・発信せよ。」というメッセージがこめられています。
食事しながら会話をする事も会話が弾むキッカケのひとつですが、ここでは発想を変えてレゴを触りながらコミュニケーションする少し変わった場。レゴを触りながら上司や先輩と話すとちょっと失礼な気もしますが、自然と会話が始まるキッカケや、ながら会話が意外と思わぬ展開になることを期待して。ちょっとしたストレス解消なんかにも有効的です。
採用で多く利用される事の多いセミナールームということで、明るい様々な木目の色合いと鮮やかな家具でコーディネートし、お互いの緊張感を和らげるようなデザインにしました。また壁面のペイントデザインはWORKKITのビジュアルコミュニケーションデザイナー安田あゆみが担当。受け入れやすいカジュアルなアイコンの壁面ペイントで、アイデアや技術が生まれ ”世界の様々なモノに発信していく”というつながりを描き、採用を希望する方々へのメッセージとしています。
空間デザインによって出来た環境をより利用しやすい場にするために、インテリアスタイリストの坂野まどかさんが雑貨や植物などのコーディネートを担当。壁面に描かれたグラハム・ベルとリンクするように、洋書などを織り交ぜながら全体に統一感と温かみのある質感となるよう仕上げています。
社内のプロジェクトメンバーが現状の働き方の課題を見出し、今後の働き方や業務の効率化・採用面、また完成後の運用に至るまでを想像されていた中でのプロジェクト。こうした中でWORKKITはオフィスデザインや企画性・オフィスづくりの経験を活かしたご提案をさせて頂き、プロジェクトメンバーのイメージと掛け合わせたカタチでのオフィス環境が実現しました。
このようにオフィスデザインは見た目や居心地に意識が向きがちですが、経営資源としての機能面や生産性の向上など実現すべき目標設定を掲げてオフィスデザインを取り入れることにより、理想とする充実した働く場の実現に近づいていきます。