求人メディアの企画や運営を行っている株式会社アトラエ様。今回は3回目となるオフィスプロジェクトにて、内装デザインや移転のお手伝いをさせていただきました。
オフィスはワークラウンジとワークスペースの2フロアに分かれており、状況に応じて自由に働ける空間構成。空間の主役であるビッグカウンターがあるラウンジには、会議室や広々としたソファスペースなどをレイアウト。ここは来客時の打ち合わせや食事会、社内外に貸し出すイベントなど多目的な交流を目的としたパブリックスペースとなっています。人数が限定されてしまうようなテーブルと椅子ではなく、気軽なコミュニケーションが生まれるように可動式の造作スツールを用意。高さの違いを出しつつ腰掛けることはもちろん、天板トレイとあわせることでディスプレイとしての役割も備えています。
一方、全体を白で統一したワークスペースは、木やタイルなどの異なる素材で違いを出す質感にこだわりながら、機能性に優れた造作デスクやスタンドMTGで社員が働きやすい環境を整えました。デザインと素材の組み合わせによって、フロアごとに異なる洗練されたオフィスデザインが生まれました。
ー Space Studiesにて他スペースの写真やデザインの詳細などをご紹介
ー 日本空間デザイン賞2021 Longlist
CLIENT | 株式会社アトラエ vol.3 |
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BUSINESS | 求人メディアの企画や運営 |
AREA | 東京都港区 |
FLOOR | 200坪/2フロア |
STAFF | 100名 |
PURPOSE | オフィス移転 |
PM | 小西 基之 |
DESIGNER | 小川 暢人 |
ワークラウンジと通路の間には、空間の切り分けとしてレザールーバーをデザイン。ガラスや石などの硬質な素材を使用したカウンターと対比させるように、ルーバーには柔らかなレザーを使用。全体の高級感を揃えつつ、レザーならではの風合いがアクセントになるように意匠性にもこだわっています。
柱部分は洗い出し仕上げで凹凸を出し、不燃木の壁はディスプレイ枠に合わせた横のラインでそれぞれ表情をつけた会議室。シンプルな空間の中にも、仕上げ方法や素材の組み合わせ方など、さりげないデザインがしっかりと生かされています。
一般的に個室を見えなくする=シートとなりがちですが、ここではアンティークガラスを使用。デザインガラスが持つ、素材本来のゆらぎ感が空間の中のプライバシー性を高めています。フレーム部分は黒革風塗装で、独自の装いがアンティークガラスとも相性抜群です。