集中して仕事に取り組み、効率よく業務を終わらせたいと考える人は多いでしょう。しかし、他のことに気を取られたり眠くなったりと、なかなか思うように進まず困っていませんか?テレワーク・リモートワークの普及で、日によって働く場所が変わり集中しにくい環境になっている可能性も考えられます。
そこで本記事では、集中力を高めるために見直したいことやオフィスづくりのヒントをご紹介します。生活習慣とワークスペースを改善して、仕事に集中できる環境を、ぜひ実現させてください。
仕事に集中する方法として、時間管理をしっかりすることが挙げられます。時間を味方につけて、効率よく仕事を進める習慣をつけましょう。
仕事を開始するまでのルーティンを決めると、脳がしっかりと切り替わります。例えば、着座する前にデスク上をキレイに掃除する、仕事を始める前にコーヒーを飲むなど、決まった習慣を行うとスムーズに仕事を始められます。
またポモドーロテクニックなど、業務中の時間コントロールをするのもおすすめです。ポモドーロテクニックとは、25分集中したら5分間休憩をする方法で、生産性の向上に効果があるといわれています。キッチンタイマーやスマートフォンのアラームを設定し、25分+5分をくりかえします。
大人が集中できる時間は、50分から90分ほどが限界でしょう。携わる業務内容によって、休憩できるタイミングは変わるかもしれません。25分ごとに休めない場合は、50分集中+10分休憩など、自分の働き方にあったリズムを見つけてみてください。
ポモドーロテクニックのように、こまめに休憩を挟んで集中力を回復させる方法だけでなく、思い切って場所を変えてオンオフの切り替えをしてもよいでしょう。お昼休憩を自分のデスクで取る方もいるかもしれませんが、できれば休憩室など仕事を切り離せる場所へ移動してみてください。太陽の光を浴びる、深呼吸をする、ストレッチでからだを動かすなど、心とからだをリフレッシュさせましょう。
またお昼休みや小休憩には、しっかり水分を取ることも大切です。1日に必要な飲料水は1,200mlといわれています。仕事に追われて水分を取れない状態では、脱水状態になり集中力が削がれます。手元にミネラルウォーターなどを用意して、しっかり水分補給をしながら休んでください。
当たり前のように思われるかもしれませんが、集中力を高めるには十分な睡眠が必要不可欠です。睡眠時間が短い、睡眠の質が低いといった状況は、心身の疲労回復を妨げます。日中の眠気は仕事に集中できないだけでなく、ミスを引き起こしかねません。夜寝る前に、カフェインやアルコールを取りすぎないようにして、睡眠の質を高めましょう。ゆっくり湯船に浸かって疲れを癒したり、寝る前は部屋を暗くしたり、入眠しやすい環境づくりも大切です。
また短時間の昼寝も、疲労回復に効果的です。お昼休みはついついスマートフォン片手に、SNSを見ていませんか?リラックスの方法の一つではありますが、それでは脳みそが休まらず疲労は蓄積するばかりです。15分ほど昼寝をするとしっかり脳が休まり、午後からも気持ちを切り替えて仕事に取り組めるでしょう。
タスク管理とは、仕事で行う作業を項目で区切り、一つひとつの進捗を管理することをいいます。ToDo管理ともいわれ、効率よく仕事を進めていくうえで必要なスキルの一つといえるでしょう。
まずはやるべきことを、洗い出しましょう。できれば、業務が発生した段階ですぐに書き出しておくようにします。会議や商談、打ち合わせのようなスケジュールだけではなく、「〇〇様 プレゼン資料作成」「〇月〇日 会議資料作成」「データ集計」「備品発注」など具体的にやるべきことを書き出してください。
洗い出したタスクの優先順位や締め切りを設定し、順番に取り組んでいきます。取り組んでいる途中で、新たなタスクが発生したり、変更したりする場合は、その都度順番を入れ替えて調整しましょう。
タスクの管理は、ふせんに書いて貼っておく・メモ帳に書き出す・パソコンのスケジュール帳などを利用するといった方法があります。スマートフォンでも使える、チャットアプリにタスク管理ツールが備わっているものなどを活用してもよいでしょう。自分の業務にあわせて、最適な方法を見つけてみてください。
ワークスペースを集中できる空間にコーディネートしてみましょう。とくに、テレワーク・リモートワークで仕事をしている方は、仕事には向いていない環境で働いているために集中できない悩みを抱えているかもしれません。ワークスペースを整えると、集中力は各段にあがるので、まずは環境整備を心がけてみてください。
「冷静になる」「落ち着く」といった要素のある青(ブルー)は、集中力を高める効果があるとされています。自宅なら、カーテンやラグなどのインテリアアイテムに取り入れてみてください。筆記用具やメモ帳などのよく使う文房具を、青いものにするだけでもよいでしょう。パソコンを利用している場合、テキストエディタの背景色を青系にする方法もおすすめです。
物音や話し声が気になり、集中力が途切れることはないでしょうか。集中して作業をするために防音対策も必要です。
テレワーク・リモートワークの場合は、家族の声や生活音・外を走る車の音などがうるさく感じるケースがあります。オフィスでは、他の人がキーボードをたたく音など些細なことでも気が途切れ、イライラすることもあるでしょう。
個室やパーテーションを活用して、音を少しでも防ぐようにしてください。また耳栓や静かな心地よいBGMをかけるなどの工夫も検討してみましょう。
「暑い」「寒い」「乾燥している」「ムシムシしている」。人は室内の温度や湿度の影響で、不快に感じることがたくさんあります。オフィスでは、室温を一括管理しているケースもあり、個人の体質や体調にあわせてコントロールできないかもしれません。調節できるような服装にする、デスク上に小さな扇風機を置く、カイロを利用するなど個々で調整しましょう。
香りは脳にダイレクトに届き、集中力アップにも効果的です。アロマオイルを焚いたり、ハンカチ・ティッシュに香りをつけて手元に置いたりして、心地よい香りを仕事場に用意しましょう。リフレッシュしたいなら柑橘系、すっきり集中したいならミントやウッド系の香りがおすすめです。
WORK KITでは、より快適なオフィス空間を実現するための道具やアイデアをたくさんご紹介しています。
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音や視線を遮り、集中できるワークスペースを3種類、ご紹介しています。
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・ソファーブース「inTent」|ITOKI
・フォーンブース「WORKPOD」|KOKUYO
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仕事に集中できないために、予定の時間内に終わらず残業……。それでは疲れは溜まっていくいっぽうです。生活習慣やワークスペースの環境を整えて、仕事の効率をあげることが大切です。仕事もプライベートも充実させ、心身ともに健やかな日々を送りましょう。