近年、働き方は大きく変化しています。テレワーク・リモートワークの普及・定着に伴い、オフィス賃料の負担軽減のために規模縮小を検討する企業もあります。あるいは、事業拡大・増員などの理由でも、移転やリニューアルを考えているケースも多いでしょう。
オフィスデザインで得られる効果は大きく、企業価値を高める機会にもなり得ます。働きやすいオフィスは、就職・転職を考えている人にとっても大きな魅力となり、採用力もあがるでしょう。
そこで本記事では、オフィスデザインで得られるメリットと意識するとよいポイントを解説します。また、オフィスのゾーン別事例の特徴を詳しくご紹介。従業員のモチベーションアップにもつながる、オフィスデザインのヒントを見つけてください。
これまでのオフィスは、業務を行うだけの画一的な環境がほとんどでした。しかし、働き方の多様化やワーカーの意識変化に伴い、オフィスに求められる要素も変わっています。
● 効率よく業務に取り組める
● 居心地がよい
● コミュニケーションの取りやすさ
● 楽しく働ける
● 気持ちの切り替えができる
オフィスデザインを機に、ワーカーにとって快適で働きやすい環境をつくりましょう。これまでのオフィスで見られた不満点の改善を行い、要望をくみ取ったオフィスデザインをすることで、次のようなメリットが期待できます。
新しいオフィスというだけでも、とても気持ちがよいものです。さらに、きちんと要望を取り入れてオフィスデザインをすれば、働きやすい環境にブラッシュアップでき、ワーカーの満足度が高まります。
● 多様化する業務内容にあわせたデスクレイアウト
● オンオフの切り替えができる快適な休憩スペースの設置
● web会議に集中できるブースの設置
● チーム内外のスタッフとコミュニケーションを取りやすいフリースペースの増設
働き方や仕事に対する価値観の変化にも、柔軟に対応できるオフィスをつくりましょう。
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業務効率化や合理化も大切ですが、ワーカーが心地よく過ごせて、積極的に仕事に取り組める環境づくりはこれからのオフィスに必須の条件です。
ワーカーの要望を取り入れたオフィスデザインを実践すれば、自分たちの声が反映された環境づくりに対して、社内の風通しのよさを感じられます。そのような場所では、前向きな気持ちで新しい発想がうまれやすくなるでしょう。
近年、働き方は選択肢の幅が広がりました。オフィスの快適性やポジティブな気持ちになれるかどうかは、業務内容や報酬額などと同じように仕事を選ぶ際の決め手の一つです。オフィスデザインを取り入れて、楽しくやりがいを持って働いている未来を思い描ける空間を実現してください。
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就職・転職活動をするときに、オフィスの環境も重要視されているのをご存じでしょうか。テレワーク・リモートワークが定着して、オフィスに対する考えはワーカーのなかでも変わってきました。通勤時間の削減などメリットもあるテレワーク・リモートワークですが、コミュニケーション不足や仕事に集中しにくいなどの問題点も指摘されています。
そこで重要になるのが、フレキシブルに働き方をコントロールできる環境が整っているかどうかです。また、働きやすいオフィスは、ワーカーのモチベーションが高く、活気のある雰囲気で満ちています。
そのような環境は、来訪者や求職者にとってもよいイメージを与えます。人材確保に苦しむ企業も多々あるなか、オフィスリニューアルで求職者の要望を叶える選択肢が増えれば、採用力も高まるでしょう。
エントランスは、社内外の多くの人が目にする空間です。企業理念や会社の雰囲気をもっとも対外的にアピールできる場所ともいえます。ここではWORK KITが手がけた、企業の独自性やイメージを伝えるエントランス事例をご紹介します。
待合スペースを兼ねたゆとりあるエントランスエリア。グループ企業の「コーポレートカラー」を取り入れた、インパクトのある壁面デザインが目を引きます。カラフルでキャッチ―な壁面に対して、明るい木質の家具や植物を取り入れ、あたたかさ・やさしさを感じられるバランスのよい空間にしました。来訪者や社員にとっても心地よく感じられるでしょう。
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「先進×有機」をコンセプトにしたオフィス設計。エントランスには、光や見る角度によって表情がかわるダイクロイックフィルムを貼り、ネオンによる社名サインにするなど、企業の特性を伝える仕掛けを施しています。エントランス横に続くガラス張りの会議室では、先進的な技術をいかして開発された吸音パネル「iwasemi™ HX-α」を採用しました。
→事例の詳細はこちら / 【関連記事】美しさを兼ね備えた革新的な吸音材
大胆に企業理念を伝えるグラフィックを、エントランスの壁に掲げました。来客の目に留まりやすく、会話のきっかけとなるでしょう。対面打ち合わせやミーティングも多く、執務スペースとわけた複数のミーティングルームをエントランスの先に設置。ミーティングルームに設けられた室内窓からも企業理念が目に入り、対外的にもメッセージをしっかり伝えるオフィスになっています。
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ハイブリッドな働き方が増え、固定席へのこだわりが減ってきた近年。ワーカーそれぞれの働き方にあう、フレキシブルな空間設計がオフィスデザインに求められています。そこで、ワーカーが自ら意思を持って、働きやすい環境を選べるワークスペースの事例をご紹介します。
フロアごとに「伝達」「対話」「集中」という異なるテーマを持って、設計デザインされたオフィスです。オフィス以外での仕事が可能になり、改めてオフィスで働きたいと感じさせる空間づくりを意識しました。社内外のコミュニケーションを促進し、活発な交流がうまれる空間になっています。
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目的にあわせて自由な使い方ができるオープンオフィスです。集中席・ボックスソファなど、壁のないオフィスでもパーソナルなスペースを用意し、働きやすい場所を選択できるようになっています。キャンプ気分を味わえるテントスペースや植物を配し、無機質になりやすいオフィスにリラックスできる要素がある点も特徴的です。
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アースカラーで仕上げた、明るくやさしい雰囲気のオフィス。窓からの景色も取り入れた居心地のよい環境が魅力的です。パーテーションで区切られた個人デスク・開放的な場所で打ち合わせできるベンチシート・web会議にも集中できるブースなど、業務内容にあわせて移動できるフレキシブルな空間になっています。
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業務効率や利益追求と同じように大切にしたいのが、ウェルビーイングな働き方です。テレワーク・リモートワークの普及に伴い、コミュニケーション不足によるストレスの問題がより表面化しました。また、心身ともに健康的に仕事に取り組むために、オンオフを切り替えてリラックスできる空間も必要とされています。そこで重要になるのが、フリースペース。働き方の変化に伴い増えてきた、画期的なフリースペースの事例を厳選してご紹介します。
ワークラウンジとワークスペースの2フロアにわけられ、自由に場所を選べる空間設計。ラウンジは、カフェのようなインテリアになっており、気軽にコミュニケーションが取りやすい雰囲気です。カウンターやソファ席など、目的に応じて活用できるでしょう。
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グローバルな人の集まり、イノベーションの促進をコンセプトにして設計されたオフィス。企業の歴史をあらわすアートウォールや剥き出しの躯体など、自分たちで成長させていく「余白」を意識してデザインしました。ピットスタンドから着想した「バー」や「ガレージ」など、企業の独自性があふれたフリースペースは、ワーカーのクリエイティビティを刺激する空間になるでしょう。
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リブランディングの一つとしてのオフィスリニューアル。動線確保や個室をなくしたオープンスペースなど、間取りやレイアウトを大胆に変えています。フリーアドレス制のデスクを導入して、フレキシブルなワークスタイルに対応できるようになりました。オフィスの中心には、フリースペースとしてオープンキッチンや大きなテーブルを設けています。食品の企画・開発を行う企業として、自社のブランドや商品をより身近に感じられる空間です。
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オフィスデザインやオフィスリニューアルは、働きやすい環境を整えるだけでなく、企業価値を高めることができます。心地よい環境はワーカーのモチベーションをあげ、満足度の向上にもつながります。ワーカーの要望をしっかりとヒアリングし、快適なワークスペースをつくりましょう。