テレワーク・リモートワークと出社を交代で行う「ハイブリッドワーク」などが定着し始めて、オフィスのあり方に変化が出てきました。これまでの固定席から、デスクを共有するフリーアドレスで仕事をする人も増えています。
近年では、オンオフを切り替えて休息する時間も大切に考えられています。心身の健康を維持し、向上心を持って仕事に取り組める環境が大切です。そこで、休憩室やフリースペースを設け、ソファを設置しているオフィスも多くみられます。
本記事では、オフィスに向いているソファや造作家具をご紹介します。これからのニーズに合う、オフィス家具について考えてみましょう。
オフィスでソファと言えば、社長室や応接室に置かれることがほとんどでした。しかし、働き方の変化に伴い、オフィスの執務室や共有スペースにソファを置く需要が増えてきています。具体的には、どのような変化がみられるのでしょうか。
事務的な仕事でも、オンラインで処理できるものが増えました。ノートパソコンがあり、通信環境が整っていれば、自由な場所で仕事ができます。
コロナ禍以降、テレワーク・リモートワークが一気に普及し、今では場所を選ばない働き方がスタンダードになりました。また、オンラインミーティングや取引先との打ち合わせなどをソファスタイルのブースで行うケースも増えています。このように、働き方が多様化するなかで、ソファなどを利用した空間の需要が高まっています。
テレワーク・リモートワークにはデメリットもあります。例えば、チームで顔を合わせる機会が減り、コミュニケーション不足や意思疎通ができずにミスを誘発するという問題が挙げられます。孤独感を覚えて、メンタル面でのストレスを抱える人も大勢いました。
フリースペースや共有デスクがあれば、部署を超えてコミュニケーションが取りやすくなるメリットがあります。ソファでリラックスできる環境は、よりスムーズに会話ができるのではないでしょうか。
アイデアはリラックスした状態に浮かびやすいと言われています。また、事務作業なども集中できる時間には限界があります。大人でも50分から90分程度で、集中力が切れてしまうでしょう。
5分ほどの小休止や、ランチタイムにしっかりと休息をとることも大切です。執務スペースを離れてゆっくりできる場所に、からだを預けてくつろげるソファがあると、よりリラックスできます。
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ソファと言っても、さまざまなタイプがあります。オフィスに置くソファには、どのようなものが向いているのでしょうか。
休憩室でしっかりリラックスするのであれば、リビングで使われるようなくつろげるタイプがおすすめです。
打合せや作業をするなら、座面の高さが椅子と同じぐらいのものがよいでしょう。また、奥行きは浅め・座面のクッションはややかためのソファが、作業性が高まります。あるいは、個人用のソファブースなども集中しやすく、オンラインの打ち合わせにも向いています。
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長い時間を過ごすオフィスだからこそ、居心地のよい空間であるべきではないでしょうか。しかし、同時に仕事を効率的に進め、成果を生み出す必要もあります。そこで求められるのが「リラックスと集中の共存」ができるソファです。
そこで、ここでは新時代のオフィスで使いやすいソファをご紹介します。オフィス家具メーカーOKAMURAが提供している新発想のソファシステム「Alt Living(アルトリビング)」です。
商品の詳細はコチラ
オフィスでの動線や作業内容を考慮した、さまざまなタイプのソファが用意されています。
基本となるのは、背もたれの低い「ローバック」ソファ。ひじ掛けのあり・なしが選べます。また、「コーナータイプ」を組み合わせればL型のレイアウトが可能です。ベンチタイプには「シェルフ」付きのものもあり、収納が必要なシーンでも便利でしょう。
オプションで、サイドテーブル代わりに使える「タブレット」やクッション、パネルなどのラインナップがあり、レイアウトの幅が広がります。
オフィス利用を前提とした設計のため、仕事で使いやすい工夫が施されています。座席に電源が用意されているので、充電切れを気にせずパソコン作業を続けられます。
また、サイドテーブルとして使えるオプションの「タブレット」は、270度可動させられるので出入りがしやすいでしょう。作業用にも使えますが、リラックスするときには飲み物などを置く場所としても活用できます。
ほかにも、ひじ掛け・間仕切り・作業台など、いろいろな使い方ができる「天板付きローウォール」など、機能面でも優れています。
SDGsや健康経営が叫ばれるなか、これからの企業活動は、従業員の満足度向上や環境配慮にも高い意識を持つべきです。
OKAMURAでは、自然環境保護とリサイクルの観点から設定した「グリーンウェーブ」という独自の基準を設けています。「Alt Living」もこの基準をクリアしており、このような家具を使うことで利用する側の企業価値も高まるでしょう。
最後に造作ソファで、企業独自のコンセプトや空間に合わせたオフィスデザインを実現した事例をご紹介します。
造作家具とは、空間に合わせて設計する家具のことで、壁や天井に固定されるケースが多くなります。既製品では作れない、空間や環境にぴったり合う家具が作れます。オフィスに造作家具を取り入れると、さらに企業のワークスタイルにマッチする空間デザインができるでしょう。
居心地のよさにこだわり、淡いニュアンスカラーでまとめられたオフィスです。
広く開かれた窓側のフリースペースに、階段状のソファを作りました。段差があることで、空間にリズムが生まれています。
造作ソファスペースの用途は自由自在。窓に向かい囲まれたスペースでは、ゆったりとリラックスできるでしょう。オフィス側には、サイドテーブルを配置し、簡単な作業はもちろんブレイクタイムにも最適なスペースです。また、最も高い位置はテーブル代わりにもなり、ワーカーの発想次第でさまざまな使い方が可能です。
ワークスペースとフリースペースで、区切りをつけた空間設計をしていますが、つながりを意識し、開放的でコミュニケーションがとりやすいデザインとなりました。
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広々としたフリースペースは、カフェやダイニングバーのような洗練された空間です。
ワークスペースとフロアを分けた「ワークラウンジ」は、会議室やソファスペースなどをレイアウトして、自由な働き方を実現できる場所となっています。来客時の打ち合わせだけでなく、社内外に貸し出しイベントを行うこともできるパブリックスペースでもあります。
なめらかに続く曲線的な背もたれがあるベンチソファや、可動式のスツールをこのオフィスのために作りました。可動式スツールは、天板トレイと組み合わせればディスプレイ用としても使えます。自由な使い方ができる造作スツールは、気軽なコミュニケーションが生まれる仕組みとなっています。
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オフィスでもない、自宅でもない、新しいライフスタイルコミュニティスペース。
集中して仕事に取り組めるソーシャルワークスペースと、コミュニケーションの促進が図れるソーシャル・リビング・ダイニングの2つのエリアで構成されています。空間の中央に設けられたリビングスペースには、特注の造作ソファを設置しました。全方向に利用でき、一人でも対面でも使えます。
利用者の視線がさまざま方向を向くようなレイアウトになっており、偶発的な出会いやつながりを誘うようになっています。
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自由な発想でイノベーションを生むオフィスには、リラックスできる空間が必要です。また、集まる人々のコミュニケーションを促進すれば、企業活動を活発にできます。ソファや造作家具を取り入れて、これからの時代にマッチするオフィス空間を実現させましょう。