いざ物件も決まりオフィスデザインの検討が始まると思いもよらぬことがわかり、計画していた会議室がつくれないとか、大きな費用がかかってしまったなどうまくいかないケースもよくあること。そんなことにならないためにもワークキットではオフィスプランナー目線での物件選びのコツをご紹介します。
あたりまえの事ですがオフィスや店舗などの商用物件には住居物件のような2LDKや3LDK間取りがありません。しかしながらオフィスも住居のように生活をイメージして物件をかりるように日常業務をイメージしておくことが大切です。まずオフィス移転後の増員を含めた収容人数や会議室など、どんなオフィスが必要なのか、また今のオフィスを見渡して利用頻度の少なかった施設の見直しなどを再考して借りる面積を考える。
坪数から用途を導くのではなく、必要な用途から坪数を導く事が大切です。用途が満たされない環境はオフィス移転によって賃料が軽減できても業務効率が下がってしまうケースもあるかも知れません。
間仕切りがないので、広そうに見えても実際はどうのかわからないですね。
会議室や倉庫など必要な施設がイメージできたらいまのオフィスから必要な面積を割り出しましょう。そしてある程度必要な面積が決まったら、いざ物件選びです。物件を選ぶのに大切なのは空調や防災等の基本設備と要望がかけ離れていないかを注意しましょう。オフィスや店舗などの商用物件の場合、必ずと言っていいほど設備を動かしたり増やしたりする工事は発生します。それらの工事を出来るだけ少なくすませることで入居時の設備工事のコストを軽減できるでしょう。例えば5つ個室が欲しいのに2台しか空調がない物件だったらせっかく交渉して賃料が下がったのに、設備工事に大きなイニシャルがかかり低減した賃料の効果を得られるまでに時間がかかってしまいます。または思っていた施設がつくれないなんてことも。
オフィスビルにはたくさんの設備があって、作る部屋にあわせて効率よく配置しなくてはいけません。
では日常業務の中で、数多くの課題に対してどうしたら効率よく見極めて事務所物件を探し出せるのか。これは間違いなくオフィスデザイン会社などのオフィスづくりの専門家に依頼して判断材料を作ってもらう事です。そのような会社は不動産仲介会社から紹介してもらうのではなく、自分で話を聞いたりしながら探す方が良いでしょう。いまのオフィス環境を把握してもらい現状の課題や次のオフィスでの要望を伝えておき、オフィスの内見などは一緒に動いてもらいましょう。
候補物件が出てきたときには仮想のオフィスレイアウトプランを作成してもらい、イメージと共に要望に沿ったオフィスを作る事が出来るのかを見極めてもらう事が重要です。ここまで専門家に手間をかけてしまうと、それだけでコストがかかってしまうかも知れません。しかしながら契約後のオフィスプランニング時に気づいた頃には大きな失敗やコストがかかるよりは大切な事でしょう。もしかすると移転ではなく現状のオフィスの面積を活かしきる事で改善できるようなリニューアルという案が出てくるかも知れません。
内見だけのオフィス探しではなく、物件選びから出来上がるオフィスをイメージしておく事が失敗しないオフィス物件の選び方の基本です。
快適で効果の出るオフィスデザインは物件選びも重要と考え、ワークキットではオフィス移転時の物件探しのサポートもしています。一緒に物件を見て欲しい。移転すべきか検討していて、まずは現状のオフィスを把握して欲しいなど。経験豊富なオフィスプランナーが対応します。お気軽にご相談下さい。