オフィスを作る際に施主様からは「音漏れしないように」「外から見えないように」逆に「外から見える会議室を」など、いただくご要望は様々です。目的や用途に合わせた設計していくのはもちろんです。「個室」というからには、そもそも外の世界とは断絶した空間である必要があります。それでも、できるだけオフィス全体の統一感を損なわないようにしたいと思うわけです。
今回は、そんな「こだわり」をもって作られた事例を、WORK KIT目線で柔らかく解説してみます。
オフィス空間全体のコンセプトを意識しながら、作る個室がどのような位置づけなのかを考えてみる。
「オフィス全体のデザインと一体になりつつ、プライバシーを確保し、かつ開放感をもたせる」このコンセプトをどう捉えどうカタチにするか。クリアなガラスウォールとシンプルで無駄のないデザインで表現することで、個室でありながら「つながり」や「開放感」を感じさせる一例となりました。
全体のボリュームやコスト、部屋の用途・目的に合わせて、内装材や工法を選んでいきます。同時に、家具、照明器具、アイテムを選び、それぞれの配置を練っていくことで、その個室特有の個性に繋がっていくのです。
無機質な空間に、木質を入れ洗練された空間へ。壁面の一面だけ配色を変えることで雰囲気がだいぶ変わっていきます。大事なお客様をお迎えするための落ち着いた個室です。
こちらは、フルオーダーの会議テーブルにサイズも形も異なる中古の椅子を配置しました。ストライプの壁面塗装と相まって温かみのある個室です。赤色に塗ったテーブルのエッジがアクセントとなっています。
WORKI KITのデザインユニットの特徴は、様々なジャンルのデザイナーを組み合わせることができることです。クライアント目線に合わせた複数のデザイナーとの対話から、おもしろいアイデアが出てきます。
上の会議室は、空間設計のデザイナーとは別のデザイナーに壁面グラフィックをデザインしてもらいました。
コミュニケーションの場をイメージして配置される大テーブルは空間演出をサポートします。機能性、オリジナリティーを強調することのできる外すことのできない要素です。
オフィス家具メーカーの会議テーブルだけでなく、フルオーダーで木材に拘ったり、部屋の広さにジャストフィットするテーブルを作ったりするケースが増えてきています。
最近は会議室などに映像設備、音響設備、ICT機能を導入していくお客様が増えています。会議やミーティングのあり方も変化していきますので、空間のあり方もそれらに合わせて最適化していく必要があります。
最近よくあるお問い合せ。「現在オフィス作りをお願いしている会社に、イメージが伝わらない・・・。」と。この悩み、分かります。こだわりを持っている人や会社は、ありきたりのモノでは納得できない。そんな想いをカタチにするのが、これまでもこれからも、私たちWORK KITの使命であり、こだわりです。表面的なものにとどまることなく、ぱっと見では見えない本質的なものを考えてデザインしていかなくてはなりません。お客様のリクエストや想像を超えるお応えがきるように、感覚とこだわりを大切にしていきたいものです。