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3Dプリンタから生まれるSDGsな家具。脱炭素社会に貢献するチェアとは?

SDGsやエシカルオフィスなど、環境や人権などの社会問題はオフィスにとっても関わりの深い重要なトピックスの1つと言えるでしょう。

現代社会における技術の進歩は、環境破壊と環境保全はどちらの側面を持っています。今回ご紹介する家具は、3Dプリンタを使い脱炭素社会の実現に向けて開発されたチェアとテーブルです。

 

オフィス家具・文具メーカーの「OKAMURA」で取り扱っている「Up-Ring」は、産・官・学が連携して開発した新しい形の家具です。

 

環境省の委託事業「バイオポリエチレン家具プリント製造実証事業」の成果に基づき、慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチュアリング創造センターとのコラボレーションで実現しました。

3Dプリンタで生産することで、金型が不要となりコストカットが実現できます。また、無駄な材料消費・騒音・消費電力を抑えられるため、環境にも優しい製造方法です。

原材料は、サトウキビ由来のバイオマスポリエチレンです。サトウキビを育てるなかで、CO2吸収による温暖化防止にも一役買っています。

 

商品ラインナップは3つ。

「ハイバックチェア」は、一体型の流動的なデザインが空間にユニークさをもたらしてくれます。立ち座りがしやすいように、体重移動で椅子全体が傾くような設計になっています。

 

「ローバックチェア」は、前傾姿勢を想定してデザインされています。自然に背筋が伸び、対話や作業がしやすい姿勢を維持できるでしょう。

 

書類や飲み物を置けるような、「カフェテーブル」も用意されています。角に丸みのある三角形天板と変形型の台座のデザインが印象的です。

カラーはチェア・テーブルいずれも、ストーン・アッシュ・リーフ・アースの4色展開。オフィスのインテリアに合わせて選べます。色違いを並べて個性的な空間演出をしても面白いでしょう。

 

完成品は配送センターから直接納品されます。将来的には国内各所に3Dプリンタを設置し、輸送経路短縮によるCO2排出量削減のため納品先での製造を検討しているそうです。今後、さらなる開発が期待されるチェア・テーブルをオフィスに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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