〈nonowa東小金井〉高架下でみる新しい街づくりのかたち

JR中央オンランモールの運営する、新しいエキ、まちプロジェクト「nonowa」緑・人・街、つながるをコンセプトに人や心・会話など、輪がつながる街づくりを展開しています。そのなかのひとつ、nonowa東小金井に訪れてみました。

高架下に演出される商店街

改札を出て続く高架下に石畳みの歩道やアンティーク調な柱が並ぶ通りに沿って食品や生活雑貨店が立ち並ぶ。ガード下とは似つかわしくないパリをイメージさせるような音楽が流れ、少しヨーロッパの街並みさえも感じさせてしまう小さなアーケード。しかしながらここはJR中央線が走る高架下。高架下で駐車場や公園などの開発はたまに目にするが、これほどの統一したコンセプトで徹底した高架下の活用を目にすることは始めてで驚きを感じました。

お店のファサードも景観にあわせてデザインされています。

梁はむき出しにせずシートで意匠し、照明にも演出がされている。あまり見上げることのない部分、ここまですることにこのプロジェクトの丁寧さや作り手の想いを感じます。

シンプルだから素晴らしい。

外から見ると作りはシンプルで、高架下にコンテナで形成された各店舗が立ち並ぶ。駅前の高架下なので、もちろん雨にも濡れずに買い物を済ませるという利点もありそうです。また高架下である事や建築費用に負担の少ないコンテナなため、開業を目指す方も出店しやすく町の活性化になりそうです。

無骨な高架下にシンプルで箱型のモジュール店舗が並んでいます。

コンテナを改装し作られた店舗。20フィートのコンテナでおおよそ4坪ちょっとのスペース。これを並べたり、組み合わせ、扉や窓をつける事で店舗ができます。最近では住宅なども作られています。

伝え方の工夫

コンテナがつらなる柱には、小金井市の歴史や文化が私たちの世代に受け入れやすいアイコンやフォントで描かれている。日頃見かけるようなフォントや優しいアイコンによって、今までは目にするだけで読む事に少し難しさや面倒さを感じていたものが、とても受け入れやすく感じる。街づくりの輪をつくるという「nonowa」のコンセプトがこのようなアイデアとして、きちんと表現されているんだと感心していましました。

小さな商店街と人の輪

このnonowa東小金井が誕生して1年目となるイベントにて、家族の文化祭というイベントが行われていました。当日は体験教室や音楽イベントが催され、20代から30代を中心とした参加者がイベントに訪れていました。共働きが当たり前となっている現代社会で、近隣や家族間の交流や少なくなっていく中、こうした今の家族世代の価値観に併せた企画の工夫で参加者しやすくなっていく。人の交流が生まれ、コミュニケーションの大切さを感じる事につながっていく事は、形は違えど昔からあるような商店街での交流となんら変わらぬ様相なのかも知れません。

工作体験では風車を作っていました。

駅の職員もイベントに参加していました。

時代にあわせ、伝え・広がるデザインの魅力

昔でいうアーケードは、この時代のデザインや表現方法で歴史や文化が受け継がれ、また家族や人の輪が繋がっていく、ひとつの形を体感することができました。古い物を古いまま残すことも重要ですが、こうして今の時代背景ににフィットさせることで、継承されやすくなったり、新たな文化へと受け継がれる。こうした背景にデザインが活かされ、デザインの生み出す効果なんだとあらためて感じる機会となりました。

Report Guide

http://www.nonowa.co.jp

緑×人×街 つながるをコンセプトに、豊かな自然環境の環、人の輪、心の輪、会話の輪、そして地域とエキとの和…さまざまな「わ」がつながる社会づくりを進め心豊かな暮らしや住みよいまちづくりを目指して想いをカタチにするプロジェクト。

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