働きやすく、対外的にも企業の魅力を伝えられるオフィスとはどのような空間なのでしょうか。テレワーク・リモートワークの定着、子育て世代が働きやすいワークスタイル、健康経営を踏まえたウェルネスな職場など、働く環境は絶えず変化を続けています。
仕事は一日の長い時間をかけて行います。そのためオフィスは、ただ業務を遂行するだけの場所ではなく、よりよい人生にするための場所にする必要があるでしょう。WORK KITでは、さまざまな企業理念や働き方をサポートするオフィスデザインをたくさん手掛けています。
本記事では、数ある事例のなかからインテリアテイスト別の魅力あふれるオフィスを厳選してご紹介します。参考になるアイデアや働きやすさを実現するヒントが見つかりますので、ぜひ参考にしてみてください。
はじめにご紹介するのは、ラグジュアリーな雰囲気あふれるオフィスです。会社の顔となるエントランスには、高級感のある特殊塗装材を使いました。デザイン性が高く目を引くペンダント照明と、造作カウンターも空間にマッチしています。
ワークスペースは、天井の高さが3mと高くなっており開放感がある空間です。パーテーションをつけたデスクにすることで、広々としたなかでも集中力を持続できるようになっています。
リラックススペースは、ワークスペースに併設する形で設けられています。あえて、閉じられた空間にせず、オープンタイプの収納間仕切りで区切りました。圧迫感を軽減でき、窓側にあるリラックススペースからワークスペース内に自然光が取り入れられて、オフィス全体が明るい雰囲気になっています。
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ワンフロアに、目的の異なるスペースを設けたオフィスです。集中ブース・フリーワークスペース・オープンミーティングスペース・カフェラウンジがあります。海辺のリゾートカフェをイメージした、広々と明るい内装がとても印象的です。
リモートワークやサードプレイスの活用など、多様化する働き方を柔軟に取り入れている企業だからこそ、センターオフィスの意義を十分に考えて設計しました。積極的なコミュニケーションを図れると同時に、グループワーク・セミナー・個人ワークなどのシーンに合わせて可変させられる空間設計が行われています。自由に組み替えができる可動式家具を採用し、増員時にはレイアウト変更も可能です。
落ち着いたネイビーをアクセントにしたカラーコーディネートや木素材を使い、居心地のよい空間になっています。
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持続可能な社会の実現のためのソリューションを提供する企業のオフィスです。企業イメージからグレージュを基調にし、木素材をふんだんに取り入れたナチュラルな内装を実現しています。大きな窓から光が降り注ぐ、明るく居心地のよいインテリア空間です。
ワークスペースに併設されたリフレッシュスペースは、リビングのようにくつろげる空間にしています。ソファや大きなテーブルや木製フローリングなど、ほかのエリアとはデザイン面で異なる点が印象的です。「お客様を迎える場」「働く場」「リラックスする場」をデザインと機能でメリハリをつけた設計となっています。
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シャンパンの輸入販売やブランディング事業を手掛けている企業のオフィスです。近未来感のある非日常感たっぷりの世界観に、わくわくした気持ちになれるでしょう。
はじめに足を踏み入れるのは、宇宙船をイメージしたエントランス。そこから自社で取り扱うシャンパンが展示された空間につながり、商品への期待感が高まります。エントランスや通路からはワークスペースが見えない作りになっており、来訪者へ見せる世界を徹底して作りこんでいます。ブランディング効果の高いオフィスデザインの一つです。
もちろん、働く従業員にとっても魅力的なオフィスでもあります。ワークスペースからは眼下に広がる景色を楽しめ、モチベーションアップに一役買ってくれるでしょう。気軽なミーティングにも適したソファスペースや窓際のカウンター席など、ケースバイケースで自由に働ける空間設計となっています。
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スタイリッシュさとあたたかさを併せ持つオフィスデザインです。2階建ての社屋はガラス張りのスケルトン空間となっています。オフィス全体を回遊できる動線になっており、自由な動きや発想を促してくれるでしょう。
1階には社内外に開かれたフリースペースのカフェテリアを設けています。2階はワークラウンジや会議室などで構成されています。特徴的なのは、おこもりスペースやステップで目線のコントロールができる仕掛けです。同じ場所で集中することも大切ですが、場所の移動や視界のコントロールをすることで気持ちの切り替えをしやすくなります。
エントランス部をはじめ、オフィス全体にインテリアグリーンを置くなど、リラックスして働ける環境作りの工夫があちこちに見られる事例です。
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こちらの企業では、あえて作り込みをせず未完成なオフィスデザインにして、自発的に作る・成長させるための余白を持たせました。むき出しの躯体や構造が、一つのデザイン的な構造として生きています。
オフィスに限ったことではありませんが、内装を考えるときにどのような色を使うかは重要なポイントです。カラーコーディネートは、人の心理に大きな影響を与えます。例えば、緑はリラックス効果があり、赤は積極的な行動を促すと言われています。
一般的に、複数の色を内装に使うと落ち着かない印象になりやすいです。しかし、このオフィスでは、あえてカラフルな色使いをすることで、軽やかな行動を促せています。アートやグラフィックも有効に使い、企業の歴史や理念を体現しました。
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ゲームの企画・製作・開発・運営を行う企業のオフィスは、独特の雰囲気を醸し出しています。ユーズド感のある建物をいかして、いわゆる「オフィス」とは異なる大胆なテイストの作り込みがみどころです。
モデルとなっているのは、退廃的なイメージを持つ「九龍城」。モルタル風の塗装壁やタイルの上に漆喰が崩れたようなエイジング塗装をするなど、中華レトロな空間に仕上げています。間仕切りには格子状のシャッターを使うなど、こだわりがみられます。
また、社名を示すネオンサインが、ひときわ目を引き印象的です。エンターテインメント会社としての魅力を存分に引き出したオフィスデザインとなりました。
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インテリアテイストが特徴的というわけではありませんが、企業理念を視覚的に表現したオフィスをご紹介します。コーポレートのモチーフである旗(Flag)と船(Ship)を組み合わせた「Flagship=最高のもの」を生み出す場所というビジョンでつくられたオフィスです。
エントランスから続く通路には、「ハイブリットキャピタル」と書かれています。イノベーションを担うスタートアップ企業の支援を行っている会社のビジョンを、対外的にもアピールできるアートウォールです。オープンなワークスペース=ワークラウンジにも、理念を表すグラフィックが施され、働く人・訪れる人に視覚的に伝えています。
また、ワークスペースへミーティングブース併設する、プレゼンテーションをしやすいステージを設置するなどアクティブな働き方を促進する設計になっています。社内外の人が活躍するハブスポットとして使いやすいオフィスデザインといえるでしょう。
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オフィスデザインは、企業ごとのコンセプトや目的によって多種多様な設計・インテリアコーディネートが可能です。長い時間過ごす場所だからこそ、ただ業務を行う場所ではなく、快適に仕事に取り組める環境作りをしなければいけません。
また、企業の理念やアイデンティティを表現し対外的にも魅力を伝えられるデザインであることは、これからのオフィスの必須条件といえるでしょう。さまざまな企業の事例のなかに、たくさんのアイデアやヒントが詰まっていますので、ぜひ参考にしながらオフィスデザインを検討してみてください。