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紙から生まれた消毒液「ペーパーエタノール」

新型コロナウイルス感染症を契機に、日ごろから手指の消毒を行うライフスタイルが定着しました。病院や公共施設、飲食店・商業施設など、あらゆる場所に消毒液が設置され、中に入る前に消毒することが習慣化している方も多いでしょう。

風邪やインフルエンザの予防も踏まえて、ご自身で消毒液を持ち歩いているケースもあるのではないでしょうか?

ドラッグストアなどでも気軽に購入できる消毒液。せっかくなら環境にやさしいものを手に取ってみませんか。

 

そこで、ご紹介したいのが「紙から作られたペーパーエタノール」です。

クラフト古紙専門のリサイクル事業を行っている「森田紙業株式会社」と「Green Earth Institute株式会社」の取り組みで生まれた製品です。

 

SDGsの取り組みの一つとして完成された商品で、シュレッダー古紙などを原料としています。

微生物の力を使い、紙資源を糖化発酵させ蒸留して作られているそうです。地球環境にやさしい第二世代バイオエタノールとして知られています。(溶剤として10%ペーパーエタノール配合)

 

森田紙業は、70年間もの間古紙専門のリサイクル事業を行っている企業です。サステナブルな社会を実現するためにこれまで培ってきた技術を生かして、新しいアップサイクル事業にも力を入れています。

そのなかで生まれた「ペーパーエタノール」で、消毒液だけでなくウェットシートなどの開発を行いました。

 

また、クラフト古紙の原料である森林資源を守る活動も行っています。リサイクルの促進はごみの削減、持続可能な社会の実現にもつながっています。

 

2021年には、森田紙業の取り組みに共感した岩手銀行がオリジナルパッケージで製品化。日本全国の障がいのある作家とアートライセンス契約を結びプロダクト化するなどの事業を展開している「ヘラルボニー」が契約する岩手県在住のアーティスト作品を起用しています。

環境問題への取り組みに端を発した事業は、より多くの社会問題の解決の糸口へつながる活動に発展しています。

この「ペーパーエタノール」は、エシカルな商品ともいえるでしょう。

 

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「500ml 2本セット」や持ち歩きに便利な「70ml 4本セット」など、使用用途によって選べます。

 

環境によい製品を持ち、作られる背景を知ることで、さまざまな問題に対する意識が高まります。日常的に使うものから気軽にエコな生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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