あらゆる企業や団体、事務所などにおいて重要となるのが、スタッフが働く環境です。
どれだけ優秀なスタッフが揃っていても、能力をいかんなく発揮してもらうには、個々の努力とは別にオフィスのあり方が大きく関わってくるからです。
例えば、住環境が人の暮らしのリズムや機能を決定づけるのと同じで、オフィスはそこで働く人たちの動きや気持ちを方向づけ、モチベーションをアップさせる大きな要素を持っています。
それはオフィス内のデスクや椅子、書棚、インテリア、パソコン、電話などの配置に始まり、コピーやファックス、スキャナー等の機器類の位置にも言えることです。
スタッフの動線を正確にシミュレーションし、普段の作業内容、効率性、問題点、社内での情報伝達、情報共有などを総合的に判断した上で、最優先すべきテーマをあぶり出すことで、これまでとはガラリと変わった機能性とスタッフのモチベーションが生まれる職場環境が生まれることでしょう。
こうしたオフィスレイアウトは、社内だけの視点では見直す機会や気づきがなかなか得られませんが、専門会社のアドバイスや支援ソリューションを活用すれば、大きく発展する可能性が得られます。
オフィスの引っ越しや社内の改装などを計画する際は、最適なサポート役となるでしょう。
例えば、オフィス環境では全ての作業が一つの流れとしてつながっているので、いかに互いの顔が見える形で連携が生み出せるかがカギとなります。
かといって、干渉しすぎるとストレスが増すので、個々人が集中して自らの業務に打ち込める空間も不可欠です。
つまり、重要なのはそのバランスということです。
業務にこれまで以上に集中できる充実したスペースを確保しつつ、作業や業務に問題が生じた時には即座に他のスタッフと連携し、情報共有できるスペースがあれば理想です。
こうしたスタイルは、問題をスムースに解決できるだけでなく、部署内の風通しを良くしてコミュニケーションを円滑にし、スタッフのモチベーションを格段に上げます。
そのためにも通常、それぞれがどのような業務を抱えていて、どれくらいのスペースが必要なのか、そのための動線をどのように確保すれば良いのかを見つめ、ベストなプランを選択する必要があります。
現代社会において欠かせないのが、社内ネットワークの構築です。
例えば、重要なオフィスツールである複合機は、近年では時おりコピーやファックスなどで利用される以外はオフィスの隅に追いやられることが多く、ごく一部のスタッフが使用するにとどまり、無用の長物のような存在になりつつあるオフィスも見られます。
そこで、複合機をオフィスの中央に配置すると、そこを中心に新たな動線が生まれ、互いの交流から表情の見えやすい作業スタイルが構築されていくことにつながります。
そして、この複合機を中心とする作業の効率化におけるもう一つの提案は、情報のデータ化です。
多くの中小企業においてありがちですが、机の上に書類が山積みされ、個々の作業空間がまったくないという状況があります。
例えば、複合機のスキャナー機能を使って書類をデータ化すれば、書類の山をなくすことが可能です。
その上、ネットワーク構築によってスタッフが各自の端末からデータにアクセスできるようにすると、未読データを探すのに苦労することもなくなり、個々の作業効率とモチベーションは格段に上昇していくでしょう。