大手企業でも、企業の多くを占める中小企業でも、必ず一度は議題になる、企業内のコミュニケーション不足の問題があります。
セミナーなどでも企業のコミュニケーション不足や、コミュニケーションの取り方などに触れることが多いです。
大手企業になると、たくさんの部署があり、部署自体にもたくさんの人が所属しています。
そのため個々とのコミュニケーションが取りにくく、取締役などの重役は、オフィス内で仕切られていることや、全く別の場所でコミュニケーションを取る機会がないなど、理由は様々です。
中小企業では、上司とのコミュニケーション不足が深刻化し、「言ってもわからない」と社員との距離が更に離れ、コミュニケーション不足が悪化します。
同期で入社した社員の間でも、同じオフィス内にいてもメールだけで仕事の話を終わらせ、直接コミュニケーションを取らない人が多いのです。
このような小さな歪みが、仕事の効率も下げる結果になってしまうため、コミュニケーション不足を感じている企業は、すぐに改善する必要があります。
コミュニケーション不足を感じている企業は、まず何が原因かを把握し、改善策を見つけましょう。
小さな衝突も、仕事に関するミスで大きな問題になってしまった場合も、顔を合わせて話をすれば、冷静にミスに対する解決策も見つかるかもしれません。
コミュニケーション不足で、会社に居づらいと感じている社員にも、コミュニケーションを取る場を設けてあげると良いでしょう。
しかし、会社内で仕事している人が殆どなので、外に出るわけにはいきません。
その場合、コミュニケーションが取りやすい、オフィスレイアウトにしてみてはいかがでしょうか。
会社からコミュニケーションが出来る場を提供するのは、とても有効な手段だと言えます。
オフィス内で働く人を区切らず、役職も関係なく、席を選ぶ形にしてみる方法や、各々のデスクとは別の場所に集まれるような空間を作ってみましょう。
コミュニケーション不足を改善するために、顔を合わせて話やすい、オフィスレイアウトを考えてみましょう。
まず極端に部署が区切られているオフィスや、一人一人が区切られているオフィスの場合は、すべての仕切りや、壁を無くし、フラットな1フロアにしてみましょう。
そこに丸テーブルと椅子を置き、席を選べる、フリーアドレス席のオフィスレイアウトにしてみてください。
取締や重役の席が別にあるようなオフィスも、すべて無くし、全員が席を選ぶ形にすると良いでしょう。
なかなか社員と話す機会がないような重役でも、気軽に社員とのコミュニケーションがとれ、統率が取りやすくなります。
しかし、社員が集中しなければならない場合のために、窓などに向かって、座れるような席も用意しておくと効率がアップします。
このときに気をつけて置きたいのが、風通しの良さです。
大きな棚や、風通しの悪いところにテーブルを置いてしまっては、風通しの妨げになる危険性があります。
風通しを良くすることで、集中している社員にも、リフレッシュしやすい環境を提供することができます。
また仕事をするフロアとは別に、会議や、昼食などを取れる場所として、フリースペースを構えるのも、コミュニケーション不足を改善するオフィスレイアウトの1つです。
さらに、フリースペースに置くテーブルなどの向きにも気をつけてみましょう。
テーブルを並行に並べるのではなく、ランダムに置いてみたり、斜めで置いてみたりするだけで、人の顔が見渡しやすくなります。
このようなオフィスレイアウトを取り入れることで、顔を見て話すことができ、コミュニケーション不足の改善に繋がっていきます。