近年、オフィスに求めるものとして、
コミュニケーションの活性化を挙げるケースが非常に増えてきています。
IT技術の進歩にともない様々な面で効率化、スピード化が進む中、
社員にも素早い対応が求められる様になってきました。
こうした状況において、社員のモチベーションアップ、
情報の共有、組織力の向上を効率的に行うための手段として、
社員同士のコミュニケーションの活性化が重要な要素として見直されているのです。
ここでは、コミュニケーションの活性化を実現した
オフィスの事例について見ていきましょう。
ある服飾メーカーでは、それまで複数のフロアに分かれていた執務エリアを
そこにはいくつかの丸テーブルが置かれた
フリーアドレスエリア、仕事に集中できるよう窓に向かって机を並べたエリア、
数名が集まって話すことができるコラボレーションエリアが設けられました。
このように様々な部署の人々が自然に行き来するようなオフィスデザインにすることで、
風通しが良くコミュニケーションが生まれる職場を実現しました。
それまでは、プライバシーを重視したオフィスデザインだったあるIT企業では、
社員それぞれを囲っていたパーテーションを取り払い、
よりオープンでコミュニケーションの取りやすいオフィスへと改装しました。
壁に特殊な塗料を塗りホワイトボードとして利用可能にするなどの工夫もあり、
それまで静かな雰囲気だったオフィスが
社員の声が絶えないにぎやかな空間へと生まれ変わりました。
コミュニケーションの活性化は社員同士の人間関係を良好にし、
最終的には生産性の向上へと繋がります。
オフィスの改装、移転を考える際は、
考慮したい項目のひとつといえるでしょう。